八丁味噌のまち[2007.11.23]まるやとカクキュー2008/11/10 23:20

まるやの味噌蔵
無題ドキュメント 麦麹を使った赤味噌の八丁味噌は愛知県岡崎市の岡崎城から西へ八丁(約870m)離れた旧八丁村で作られた味噌だというのが名前の由来だとのこと。現在、この地区は八帖町というが、ここで味噌を醸造している「まるや」と「カクキュー」の2大ブランドのみが「八丁味噌」を名乗ることができる。

という豆知識は、「まるや」で工場見学に参加したときに社員の方が説明してくれて初めて知りました。

こういう産業の現場を見学する観光を「産業観光」などと分類する学者や業界人がいますが、八丁味噌の産業観光は楽しいものでした。

まるやとカクキュー、両方とも見学しました。まるやはちょっと垢抜けないけど伝統を大切にする誠実な感じ、カクキューは観光対応を強く意識したやり手な感じでした。まるやの方が好感を持てました。

どちらもちゃんと工場案内のガイド役がいて、申し込めば工場内を案内してくれます。そして最後は味噌田楽や味噌汁で味見ができて、製品販売コーナーに誘導されます。この流れは定番ですね。山梨のワイナリーでも日本酒の酒蔵でも。ダブリンのギネス工場もそうだったな。

でもこうやって製造の現場を見て、味見もしてとなると、製品を買わない人はほとんど皆無でしょう。絶対に買いたくなります。そしてその後もその会社の製品は気になる存在であり続ける。だからこそ、産業観光は観光プログラムとしてももちろん有効ですが、製造業の顧客獲得手法としても非常に有効だと思うのです。もっとたくさんの製造業の経営者の方々に産業観光プログラムを考えてもらいたいですね。

しかし八丁味噌は美味しい。麹の世界は奥深いですが、米麹や豆麹と比べて麦麹というのは結構特殊らしいです。機会があれば、麹のことをちゃんと勉強したいなと思います。

そういえば今年の冬に湯布院で会った若い人が「麹屋」の跡継ぎで、麹教室をやってるって言ってたな。今度大分に行ったら彼の店を訪ねたいなと思います。


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