松前城[1998.4.29]北海道の玄関口 ― 2009/06/06 01:02
懐かしい顔に会えたり、全国各地の意欲的な取組みを知ることができてとても有意義なシンポジウムでした。観光庁も頑張ってます!
で、シンポジウムの報告の中に、松前町の取組みありました。高校生が地域学習の一環として観光ボランティアガイドにチャレンジしたという取組みです。観光振興に学校を絡めるというのは、一般的に非常に難しいというのが実感なのですが、報告に来ていた女子高校生2人はとても前向きに報告してました。観光担当者の熱意が良かったのか、学校の先生が“観光”に偏見のない人だったのか分かりませんが、いずれにしろ素晴らしいことです。
懇親会の場では松前の旅館の女将さんとも話をすることができたのですが、そんなこんなで10年前に松前を訪ねたことを思い出しました。
10年前のこの時は、アメリカのロックバンドCHICAGOを好きな仲間が札幌に集まってCHICAGOの曲を演奏して楽しもうという遊び企画への参加を目的に北海道に渡ったのですが、その後、せっかく北海道に行ったのだからと、札幌から函館まで南下しながらあちらこちらを見聞してきました。
北海道といえば札幌の時計台、広大な畑、キタキツネやエゾシカ、鮭やホッケやウニなどの魚介、とうもろこし、札幌ラーメン、旭川動物園といったところが代表的なイメージかと思いますが、松前はどちらかというと本州的なテイストがあるまちです。
町のシンボルである松前城は日本最北かつ最後期の城郭で、幕藩体制に組み込まれていた松前藩の拠点でした。江戸幕府の北方政策の現実を知ることができる興味深いまちです。
今ではそれにプラスして「桜の名所」としての魅力が加わり、強力な観光資源になっています。様々な種類の桜を育て、1ヶ月近く桜が楽しめるというのは魅力ですね。
昨日のシンポジウムを通じて、10年前とはまた随分違った、もっと魅力が増した松前になっているんだなということを感じて、また松前に行ってみたくなりました。
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知床[1999.10.22]野生のエゾシカとの遭遇 ― 2009/05/14 00:30
池の向こうにエゾシカが!
今では富士山麓に住む私としてはさして珍しいことではなくなりましたが、東京暮らしをしていた当時は森で野生動物と出会うなど、かなり興奮する体験でした。
丁度今から10年前のこの年、所属する観光研究学会の大会が北見で行われ、若手3人で共同執筆した論文の発表をするため北海道に飛びました。
大会は土日だったのですが、せっかくなので金曜に北見空港に入り、網走、知床と観光した際のひとコマです。手つかずの自然が残る知床半島は今ではエコツーリズムの先進地といわれていますが、当時はまだ「自然豊かな観光地」ってところでしょうか。
この写真は知床五湖の自然散策道を歩いていたら、池の向こうでガサって音がして、よく見ると一頭のエゾシカが。。。というシーンです。丁度紅葉の良い時期でもあり、綺麗に色づいた木々の中に物静かにたたずむ鹿のたたずまいは、崇高なものに見え、なんともいえず感動的でした。
ちょうど鮭の遡上の時期でもあり、途中途中の道から見えた川ではおびただしい数の鮭の死骸とそれを縫うようにして息絶え絶えに泳いでいる鮭という光景をたくさん見ました。遠い海から生まれ故郷の川に戻ってきて、産卵を終えると死んでいく。。。って知識はありましたが、実際にその光景を見ると、これもまた深く感じ入るものがありました。
生き物の世界って凄いなー、と感じた旅でした。
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