ダラット[2007.8.6]ベトナムの避暑地 ― 2009/05/05 18:43
一昨年から仕事の関係で行くようになったベトナムです。とても良い国で大好きになりました。ハノイやホーチミンも面白い街なのですが行かれたことのある人が多いと思うので今回はダラットを紹介します。
そもそもベトナムに行くようになった目的がダラット市の行政官に富士河口湖町の観光行政の経験を伝えること。なのでこの2年間でベトナムに3回行きましたがダラット市に滞在する日数が一番多いのです。
ダラット市は南北に長いベトナムの南部に位置し、ホーチミンから北に約300km。プロペラ機で50分ほど。中心市街地の標高が1,500mあり、熱帯そのもののホーチミンとはまったく違う気候です。ホーチミンではTシャツ一枚でも汗が噴出しますが、ダラットでは上着が必要です。
そもそもここに大きな街はなく、フランスの植民地時代(1800年代)にフランス人医師が「ここに避暑地をつくる」と決めて開発されたリゾート地なのです。西洋人が先鞭を付けたという意味ではイギリス人が精進湖にホテルを建てて避暑地として世界に紹介したことがリゾートの発祥である富士五湖と相通じるものがありますが、ここはまったくの新リゾート。都市計画、都市開発はヨーロッパ的に行われていきました。今ではラムドン省の省都で、レベル2の都市(日本で言えば政令指定都市に準じる都市ってところ)になっています。
ここの魅力の基盤は何と言っても冷涼な気候、その気候が生み出す特産品(花、ハーブ、お茶、高原野菜、ワインなど)ですが、イメージ的には歴史的な経緯に由来する“ヨーロッパ的な雰囲気”が売りです。ハノイやホーチミンでもフランスの香りがする建物や文化は多いですが、ダラットは特に“ベトナムのヨーロッパ”的な位置づけになっていて、ベトナム人の新婚旅行先としても人気の街です。
富士五湖と同様、湖の多い街で、中心市街地はスンフン湖という湖に面して形成されています。湖畔には緑地、歩道などもしっかりと整備されていて土地利用は日本よりもずっと洗練されていると言えるでしょう。
今ダラット市政府は外資を呼び込んでの大規模なホテル建設やリゾート開発に一生懸命ですが、独特の文化を活かした内発的発展(ベトナム人自身が豊かになる発展)に期待したいものです。そんな方向性を一緒に考えるパートナーになれれば幸いと思います。
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