湯浅[2011.8.20]醤油発祥の地2011/09/04 18:26

湯浅のまちなみ
伝建(伝統的建造物群保存地区)は結構知っているつもりでしたが、近年急激に増えているんですね。特に平成16年以降は激増という感じです。今回訪ねた湯浅地区、知らなかったです。平成18年に登録されていました。

湯浅は伝建地区の多い近畿にあって、和歌山県唯一の伝建地区です。伝建としては「醸造町」という分類になっています。というのも、醤油発祥の地なんですって!凄いことですね。

湯浅の街並みの中心部に角長という醤油醸造店がありました。最盛時には湯浅に92軒もの醤油屋があったそうですが、角長は湯浅醤油の伝統を今に伝える老舗醸造店です。資料館も設置していて、醤油醸造への強いこだわりと誇りを感じさせる雰囲気でした。

茨城県南部地域で育った私は、銚子や野田などの醤油工場を身近に感じていましたが、そのルーツもここにあるんだそうです。びっくりです。

湯浅のまちなみ、江戸時代からの銭湯も残っていてなかなか興味深かったのですが、残念ながら雨が降ってきてしまい、ベビーカーを押して町歩きをするのが大変だったので、急ぎ立ち去りました。

次の機会にはゆっくりと歩きたいと思います。


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赤沢宿[2005.5.29]参詣者の宿場町2008/10/17 23:05

傾斜地に拓かれた赤沢宿の町並み
無題ドキュメント 2008年6月9日現在、価値が高い歴史的な集落・町並みとして文化庁が選定する「重要伝統的建造物群保存地区」(略して伝建)は全国に83地区あります。

この中で山梨県で唯一選定されているのが早川町の赤沢宿です。ここは日蓮宗総本山の「身延山」と、修験霊山だった「七面山」を結ぶ途中に位置する宿場町です。

歴史的な町並みが好きな私としては、今まで結構多くの伝建地区を訪ね歩いているのですが、実は2005年にここに行くちょっと前まで、赤沢宿なる伝建地区を知りませんでした。

地区内のいろんな建物を使って「灯り展」みたいな展示会が催されるという情報をきっかけに初めて行ってみたのですが、期待以上に素晴らしい町並みでした。伝建の分類では「武家町」とか「商家町」といった分類がありますが、「山村・講中宿」という分類がされているのは赤沢宿だけ。だからなのか分かりませんが、他の伝建地区とはどこか違う雰囲気が漂っています。

かなり勾配のきつい斜面に集落が張り付いているという地形的な要因と、参詣者により利用されてきたという宗教的な要因がこの独特な景観を作っているんでしょうか。山梨県が誇るべき宝だと思います。

ちなみに早川町は他にも見所がいっぱいです。またの機会に紹介したいと思います。


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