知床[1999.10.22]野生のエゾシカとの遭遇 ― 2009/05/14 00:30
池の向こうにエゾシカが!
今では富士山麓に住む私としてはさして珍しいことではなくなりましたが、東京暮らしをしていた当時は森で野生動物と出会うなど、かなり興奮する体験でした。
丁度今から10年前のこの年、所属する観光研究学会の大会が北見で行われ、若手3人で共同執筆した論文の発表をするため北海道に飛びました。
大会は土日だったのですが、せっかくなので金曜に北見空港に入り、網走、知床と観光した際のひとコマです。手つかずの自然が残る知床半島は今ではエコツーリズムの先進地といわれていますが、当時はまだ「自然豊かな観光地」ってところでしょうか。
この写真は知床五湖の自然散策道を歩いていたら、池の向こうでガサって音がして、よく見ると一頭のエゾシカが。。。というシーンです。丁度紅葉の良い時期でもあり、綺麗に色づいた木々の中に物静かにたたずむ鹿のたたずまいは、崇高なものに見え、なんともいえず感動的でした。
ちょうど鮭の遡上の時期でもあり、途中途中の道から見えた川ではおびただしい数の鮭の死骸とそれを縫うようにして息絶え絶えに泳いでいる鮭という光景をたくさん見ました。遠い海から生まれ故郷の川に戻ってきて、産卵を終えると死んでいく。。。って知識はありましたが、実際にその光景を見ると、これもまた深く感じ入るものがありました。
生き物の世界って凄いなー、と感じた旅でした。
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